2024年5月26日 長田裕 

2024年11月29日アップデート

微弱電流療法(Microcurrent=MC TherapyMC-T)の効果

 

開始して1カ月来、44人の患者さんに試したMC-Tの効果は約80%という驚異的な数字となって現れました。その後、6月7日時点では、56人中47人に有効で有効率83.9%と上昇しましたが、11月1日では97名中87名の89.7%の有効率まで上昇しています

この数字は、チクチク療法と遜色ない効果と思います。チクチク療法との違いは、即効性か遅効性の違いであり、治っていくメカニズムは同じです。そのMC-Tのメカニズムは主に2つあります。

 

1つ目

 微弱電流(Microcurrent=MC)は、生命エネルギー(元気のもと)を生み出すATP(アデノシン3リン酸)というエネルギー物質を作り出します。それには、血流が必要ですから水がないとこの機能が働かない、ということを覚えておきましょう(故に、お白湯はダメなのです)。

 血流に乗って酸素と栄養とATPエネルギーが運ばれますが、その一つのATPは全ての細胞にあるミトコンドリアで作られ、特に骨格筋、心筋、脳細胞、神経細胞で作られます。

 従って、初期症状としてはATP不足で元気がなくなり思考力が衰え力がはいらないという感覚が起こります。

また、人体にある約800の酵素の補因子(補酵素)として必要なMgと、ATPが生物学的活性を持つ(Mg 2+-ATP)になるのに必要なMgにはニガリが必要となります。他に、ATPの元となるケトン体は糖質制限で作られ、ココナッツオイルなどが原資となります。

MC-Tをした直後の患者さんの生の言葉は、以下の如くです:体が軽くなった・元気がでた・脚が軽くなって帰れる・気持ちよかった・肩と頭がスッキリした・良い感じだった・ポカポカしてきた、等です。これらはエネルギーの回復を意味します。

 

2つ目

 微弱電流MCは、蛋白合成を行い、組織を修復する力をもっています。

 これは、試行した直後の次の患者さんの言葉で証明されます:

 膝の動きが改善・手での靴紐結び楽・腰/肩の動作が楽・吐気改善し胃が動く感じ・肩//くるぶしの痛みが軽くなった・ムクミみが引いた(下肢・顔で合計4人もいます)・手術後の回復が早い・手の神経麻痺が動かしやすい・すねの痺れが軽い・視界が明るい・聴力の改善、などです。

 

これらは、長期的にみて治癒過程の前触れと考えます。チクチク療法は、自己チクで毎日することが効果的ですがMC-Tも同じです。

チクチク療法はピンポイントで罹患部位を主に治しますMCは全身に電流が流れますので、長期的にはMCのほうが体の隅々まで改善させることが期待できるでしょう。

以上のように、チクチク療法とMC-Tは相互に補完し合う治療法です。

傷んだ体が改善していく体調の変化を楽しんでください。

 

実感がない人

ATPエネルギーが足りていて愁訴が無く元気な人。

罹患歴が長く病理学的変性が固定している人。

水不足(脱水)・Mg欠乏症・筋々膜が硬い人。

こうした人たちは治療直後の実感がありません。しかし、継続すれば、遅効効果がでてくる可能性はあるでしょう。まず悪化させることはありません

なぜなら、人体は、瞬間・瞬間でATP合成と人体修復作用が営まれていますので、それを助けているのがチクチク療法と微弱電流MCだからです

 

#自律神経調整法(「はじめに:受診する患者様」頁の器具の項)と診療費用の頁参照)